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NAS 308

iSCSIの紹介

iSCSIとNASを連動して使用する方法について紹介します

2024-06-25

コースの目標

このコースを修了すると、下記のことができるようになります:

  1. iSCSIの基本的理解を深める。
  2. ASUSTOR NASでiSCSIサービスを使用する。

前提条件

受講前提条件:

なし

次の項目についての知識を持つ受講生を対象としています:

該当なし


概要

1. iSCSIの概要

2. コンピュータで iSCSI サービスを使用する

2.1 ASUSTOR NAS で iSCSI ターゲットと LUN を作成する

2.2 iSCSI イニシエータを使用して iSCSI ターゲットを接続する

2.3 新しいストレージスペースの初期化

3. iSCSI LUN スナップショットの使用





1. iSCSIの概要

iSCSI (インターネット スモール コンピュータ システム インターフェース)は、インターネットプロトコル(IP)ベースのストレージネットワーキング標準で、データストレージ機器をリンクします。 そして、高い拡張性と低い実装コストを提供します。 既存のネットワークインフラストラクチャとiSCSIを通して、NASを使用し既存のストレージ容量を拡大したり、バックアップ先として使うことができます。

iSCSIは、ターゲットとイニシエータの2つの目的で構成されます。 (コンピュータの)イニシエータはiSCSIクライアントとして機能し、iSCSIホストの検索およびターゲットのセットアップに使用されます。 ターゲットは、iSCSIサーバーにあるストレージリソースです。 iSCSIターゲットは、ハードディスクストレージデバイス(ASUSTOR NAS)を接続された専用のネットワークです。

注:1つのターゲットを複数のクライアントまたはイニシエータに同時に接続しないようにしてください。


MacおよびLinuxデバイスは、デフォルトでiSCSIイニシエータを提供しません。NAS上のiSCSIターゲットとLUNを接続するには、関連するストアでMacおよびLinuxデバイス用のiSCSIイニシエータを検索してください。




2. コンピュータで iSCSI サービスを使用する

次の例では、ASUSTOR NASでiSCSIボリュームを作成するプロセス、およびPCを使用してそのボリュームに接続する方法を分かりやすく説明します。



2.1 ASUSTOR NAS で iSCSI ターゲットと LUN を作成する


ステップ1

  • ADM デスクトップから、[ストレージマネージャ] を選択します。
  • iSCSIタブの下で、[作成]をクリックします。


ステップ2

  • [新規iSCSIデバイスの作成] ウィンドウが表示されます。[1つのLUNを持つiSCSIターゲット] ラジオボタンを選択し、[次へ]をクリックします。


ステップ3

  • ターゲット名を入力し、[次へ]をクリックします。


ステップ4

  • [認証の必要はありません] ラジオボタンを選択し、[次へ]をクリックします。

注:この例では、認証を使用しないことを選択しました。 ただし、ユーザーのIDを確認する必要がある場合、CHAP認証を使用することを選択できます。 CHAP認証の使用を選択する場合、ターゲットに接続する前に確認のためにまずCHAPパスワードをイニシエータから入力する必要があります。


ステップ5

  • [新規iSCSI LUNを作成する] ラジオボタンを選択します。 LUNの名前を入力し、そのサイズを選択します。 完了したら、[次へ]をクリックします。

注:LUN(論理ユニット番号)は物理的なSCSIデバイス(ターゲット)の一部であり、個別にアドレス可能な(論理)SCSIデバイスを表します。 iSCSI環境で、LUNは基本的に番号の付いたディスクドライブです。 イニシエータは、ターゲットと交渉してLUNへの接続を確立します。 LUNは、ハードディスクの断片を表します。


ステップ6

  • 設定内容を確認し、[終了]をクリックします。


ステップ7

  • これで、作成した新しいターゲットが表示されるようになります。


  • iSCSI LUNセクションには、作成したLUNが表示されます。



2.2 iSCSI イニシエータを使用して iSCSI ターゲットを接続する

以下の例では、Windows 10またはWindows 11 で iSCSI イニシエータを使用して iSCSI ターゲットを接続する方法を説明します。


ステップ1

  • Windows 10またはWindows 11で、[タスクバー]の[検索]をクリックします。
  • 「iscsi」 と入力すると、ここに [iSCSIイニシエータ] が表示されます。
  • [開く]をクリックします。

Windows 10:


Windows 11:


ステップ2

  • [ターゲット]タブの下の[ターゲット:] フィールドにNASのIPアドレスを入力し、[クイック接続…]をクリックします。


ステップ3

  • [クイック接続]ダイアログボックスが表示され、NASのiSCSIターゲットが接続されました。[完了]をクリックします。


ステップ4

  • ここでも、ターゲットが[検出されたターゲット]見出しの下に接続されているのが分かります。 [OK]をクリックします。



2.3 新しいストレージスペースの初期化

次の例では、Windows 10またはWindows 11で新しいストレージスペースを初期化する方法を示します。


Windows 10:

  • Windows 10で、[タスクバー]の[検索]をクリックします。
  • 「storage」 と入力すると、ここに [ストレージの設定] が表示されます。
  • [開く]をクリックします。


  • [ストレージ]ページの [ストレージスペースの管理] をクリックします。


Windows 11:

  • Windows 11で、[タスクバー]の[検索]をクリックします。
  • 「storage」 と入力すると、ここに [ストレージスペースの管理] が表示されます。
  • [開く]をクリックします。


ステップ1

  • [ストレージスペース]ページの [新しいプールとストレージスペースの作成] をクリックします。


ステップ2

  • 作成する未フォーマットのハードドライブを選択し、[プールの作成]をクリックする。


ステップ3

  • ドライブの名前を入力し、適切な[ドライブレター]と[ファイルシステム]を選択する。
  • 必要な[レジリエンシーの種類]を選択する。この例では、[シンプル(レジリエンシーなし)]を選択して、最大のストレージスペースを割り当てます。
  • 作成するストレージスペースの最大サイズを入力し、[ストレージスペースの作成]をクリックする。


  • Windowsがストレージスペースのフォーマットを開始します。


ステップ4

  • ストレージスペースの作成が完了したら、ウィンドウを閉じます。


ステップ5

  • Windowsのエクスプローラーを開くと、作成したばかりのドライブが「このPC」で利用できるようになります。
  • コンピュータのドライブにアクセスでき、ドライブに保存したデータはすべて ASUSTOR NAS に保存されます。

注:iSCSI LUN に保存されたデータは、ADM でアクセスできません。




3. iSCSI LUN スナップショットの使用

スナップショットセンターで iSCSI LUN スナップショットを作成、管理、削除することができます。NAS 252: ASUSTOR Snapshot Centerの紹介 を参照してください。



参考

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